昔マランツ７を購入した時、各社の真空管を何種類も購入しました。
その頃秋葉原の部品屋ではなく、東京の有名オーディオ店から特性をそろえた新品を購入したものです。
ECC-83の高信頼度管になります。
もちろん１２AX７と、同様に使用できます。
こちらは予備で保管して、マランツ７を手放した時に残りました。
その頃入手可能な真空管は各種比較しましたが、その中のクオリティはダントツNo.1でした。
同じテレフンケンでもECC-83を、オーバーではなく圧倒的に凌駕します！
音の解像力・情報量・SN感どれも、これが真空管かというくらい大きな差がありました。
来訪したマニア諸士が、一様に驚きます。
今回知り合いのマランツ7で、テストいたしました。
数時間ではありましたが正常に動作し、国産の高信頼度管を圧倒的に上回りました。
クラシックは勿論ジャズでも、目からウロコでした。
この管の性能を際立たせると思われた、クライバーのニューイヤーコンサートのピチカートポルカが、素晴らしかったです。
弦を指で弾く強弱と緩急のリズム、そのウイーンフィルのお家芸の独特の間と、息をひそめるような弱音の対比は、思わずこちらの呼吸を左右されるほどの凄さがありました。
一緒に聴いていた知り合いも、思わず唸っておりました。
マランツ７が素晴らしいのですが、それを引き出すこのECC-803Sの凄さを再認識させられました。
ぜひこの50年前の銘品を、お手になさってはいかがでしようか。